ホロスコープで相性(男女)が良いとされる配置とアスペクト

太陽と月の合(コンジャクション0度)

ホロスコープを見る時に、最も重要視される天体は太陽と月です。太陽はホロスコープで使われる太陽系の中でも最も大きく偉大な天体です。太陽は王様であり、カーディナルサインでは、中心に位置しています。私たちが見ている通常のホロスコープは、ジオセントリックと呼ばれ、地球が中心になっている図です。しかし、太陽を中心としたヘリオセントリックというチャートがある所を鑑みても、太陽は非常に重要で、最も偉大な天体である事が分かります。

一方、月は地球から生まれたという説も持ち、リリス(ブラックムーン/最も遠い月の軌道)と言った感受点を生み出すまでに強い影響を持ちます。月というのは衛星ながらそれほど強い存在感を持っています。そして、太陽と月というのは、つまり相性においてもとても大事な天体なります。太陽は女性にとって夫を示します。そして、男性にとっての月は妻です。それが同じ場所にあるということは、言わずもがなですね。

水星と水星の合(コンジャクション0度)

水星は左脳的な意思疎通方法を表します。彗星が同じ星座にあり、同じ品位であるということは、水星(意思疎通)のレベルが同じになりやすいという所です。水星のアスペクトが他にどんな天体と形成されているかにもよりますが、これが同じ星座にある事は、重要です。IQが20違えば、話しが通じにくいというのがありますが、そこまでいかずとも、水星の品位が同じである事で、コミュニケーションの仕方が似てきます。

例えば、他の意思疎通方法といえば、月です。相性図で、月と月のアスペクトが良好な場合は、気持ちが通じやすかったり、同じ精神を共有したり、気持ちが似通る傾向がありますが、水星の場合は論理的な思考を表しますので、話しをした時の伝え方が似てたいたり、考え方や思考法が似ています。つまり、話をした時になんとなく相手の言うことが伝わりやすいとも言えます。特に文章で誤解が起こりにくいとも言えます。例えば異国の人でも、合である場合は外国語が拙くてもなぜか伝わりやすいです。

火星と金星の衝(オポジション180度)

ホロスコープで扱われる天体の中で、金星は恋愛、好み、女性(陰)を示し、対する火星は発火、衝動、男性(陽)を表します。火星と金星が強いアスペクトや配置の相性となると、恋愛に関しての事象が強く出てきます。0度のコンジャクションも影響力は非常に強いですが、これが180度であれば、強く意識し合う相性となります。

真横の席(0度)にいる時は心地良さも示しますが、対抗の席にいる場合は、意識と緊張を伴います。対抗にあるアスペクトは、惹き合う力が強いです。自分ないものを持っているため、気になる相手となる反面、合わない部分があるという意味にもなりますが、男女の間でこのアスペクトがあれば、男女として好相性と言えます。そして、これがアングルにあれば、顕著です。

番外編

そもそも相性というのは、複雑です。アスペクトも重要ですが、互いのエレメントを見た時に、自分にない要素を持っていれば、それを補う相手が良いと思う場合もある反面、自分と同じ部分を多く持つ相手に心を開く場合もあります。ですので、天体の配置だけではなく、総合的に判断する必要があります。

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8ハウスの強いホロスコープと占い師との関係性

占星術では、8ハウスは親密な人間関係、死の状況を表し、時に配偶者の資産や才能を見る事ができます。8ハウスに天体が多く、オーバーロードやステリウムが印象的であると、その方の人生で、8ハウスへの興味が強くなります。

つまり、8ハウスの意味を考える時間が多くなるということですが、8ハウスは死を表しますので、死について考える事が多い場合は、人が生きる意味や、この世の真理や本質、人の悩みや原因といった所に触れやすいチャートの持ち主と言えます。

また、カルディアンオーダーでは、8ハウスの支配星は土星です。土星は忍耐や、我慢、努力を表しますが、8ハウスに天体が多ければ、8ハウスの守護星である土星的な意味(忍耐)を引き寄せる事があります。そして、この土星が他の天体にどんな関係(アスペクト)を持つかというのも重要になってきます。

特に、土星は父親や目上を表す事が多いです。そして、土星は最も重い天体で、生死を司る天体とも言えます相談するなら口が硬い人が良いと誰しも思いますが、土星の強い影響がある人は、面白味がない反面、真面目な人が多い印象です。逆に、8ハウスに天体が少なければ、守護星(ロード)の土星に関係する事が少なくなります。

また、8ハウスの次は、9ハウスです。9ハウスは、外国移住や長期旅行の他にも、宗教や高等学問を表しますが、マニアックな意味としては、インド占星術や古典占星術では、占い(占星術)という意味もあります。

通常、ほとんどのハウスシステムで、プラシーダスを使って見る事が多いですが、ホールサインハウスであれば、プラシーダスで出たハウスの区切り(カスプ)が変わり、8ハウスのステリウムが9ハウスのステリウムになる場合もあります。

そうなれば、必然的に9ハウスが強い人にもなりえます。9ハウスに天体が多くなれば、それだけ占星術に興味を持ったり、触れる機会が多くなります。8ハウスが強い人というのは、9ハウスにも通じる事があるという事です。また、占いというのは、楽しみや趣味の範囲でやる人も多く、女性が利用する事が多いという意味で、金星が関わる事があります。

ほかにも、天王星や海王星も占星術と関係していますので、これらがアスペクトを形成しているチャートの持ち主も、同様に占いと関係しやすいです。占い師になる人には色々な理由がありますが、上記の理由から、8ハウスが印象的な場合は、日常生活や、仕事で占い(占星術)とか、人の相談について関わる事が出てくるのだと思います。

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四柱推命の六害(害)を侮ってはいけない

何かと害や破は軽視されがちです。

大きな影響がなく、結果としてあまり見ないという方もいらっしゃいます。しかし、この六害は時に厄介です。個人的には侮れないなと思います。どの場所に破法が出るかによっても影響の仕方が変わってきますが、時柱を除く三柱に出た場合の実体験から見てみても、環境(外部)から負荷がかかり、ストレスがかかりやすい時期です。

まず、日柱の場合ですが、日柱は自分自身を示します。年運で日柱に害が出ていれば、体調を崩しやすくなります。命式もそうですが、身内が怪我をした時も年運に害が出ています。月柱に害が巡る場合は、気持ち的なところにストレスがかかりやすいとも言えます。例えば、もともと活力のある人だったのに、ここ数年はどこか靄がかかっている感じに見え、ちょっとした事でも不安を感じたりします。

年運であるならば影響が顕著になる反面、翌年には運気は切り替わります。大運ですと、大きくは出ずとも、やはりその間は、ずっと微妙な霧がかかったような状態になっています。これは、私自身も経験がありますが、大運で巡る月柱の害は、結構厄介です。月柱は、精神のほか、環境も表すために、この時期に何度か引っ越しをしたり、とにかく住居に関してストレスを感じやすかった時期でした。それが重なると、心も荒みやすくなります。

過去のご依頼者の方で、年柱に出た場合の例ですと、お店の経営がある程度軌道に乗っていたものの、新しい共同事業者との反りが合わなくなり、ビジネスで不和が発生しているとのことでした。もともとの相性や出会った時期というのもありますが、年柱に害が巡っていた時期で、何かとこの時期はイライラしやすかったりしたようです。

害の時期は、人によっては微力でも、やはり妙にストレスがかかりやすい時期ですので、この時期に自分なりにストレスを解消する方法を見つけたり、親しい人や落ち着ける場所を訪ねて、ストレスを解消したり、独自の方法を意識して見つける事が良いのだと思います。位相法でも微妙な害法破法は、軽視されがちですが、ストレスが溜まりやすい食傷大過の命式や、同じく害、刑、破を持つ場合は、それが顕著になりやすいです。その間は対処法を学ぶ時期なのかもしれません。

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