蟹座と映画監督と家族

映画監督の是枝裕和さんを西洋占星術で見てみます。

家族を主題として、社会的なテーマで作品を制作し続けているという事で、やはり蟹座に天体が複数あることが特徴です。時刻不明のためハウスは判別できませんが、家庭問題といえば4ハウスであり、このハウスは蟹座のナチュラルサインです。また、ホロスコープでは創作に関わる主な天体は金星や海王星、水星です。水星は逆行しており、独自の考えを持ちやすい。

金星は蟹座にあり、魚座の木星とトラインになっています。そして、蠍座の海王星ともトラインです。金星の位置がズレなければ、この三つの天体は全て水の星座となり、水の性質を持つグランドトラインを形成する事になります。

水性が効いていると、特に感受性や共感力に恵まれますが、グランドトラインは、それから深い恩恵を得やすく、繊細な感覚に恵まれます。特に、魚座の木星に、同じく魚座のキロンがトラインのアスペクトを取るので、キロンもそのアスペクトの恩恵を受けている。キロンは傷を表します。これらのアスペクトは、花とアリスを手がけた、映画監督の岩井俊二さんも持っています。それも同じく蠍座や海王星、魚座や木星が特徴的です。

また、この木星は乙女座の冥王星と180度のアスペクトがあり、同じく金星の位置がトラインのままであれば、カイトが形成される。乙女座は保守的な星座であります。頂点の木星は魚座です。これらは、自分に無いものを補う星座。そして、強い葛藤を表す固定宮のグランドクロス。蠍座は神秘的で、最も深い場所に潜む星座ですが、ここにある海王星は、禁忌の世界への欲求を表します。同時に、金星とのアスペクトは弱者救済の意味を持つ。

魚座は融解や癒しも意味します。蟹座の金星は大衆生と家族愛を表します。そして、グラインドトラインがこの三つの星座の象意を強めます。作品の多くは、悪人を定めないといったコンセプトだという事なのですが、太陽とセレスは双子座に位置しています。ベスタも蟹座にあり、お母様と非常に仲が良かった事が書かれています。

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