水瓶座とバロメーター

映画監督の岩井俊二さんを西洋占星術で見てみます。

魚座に、木星とキロンのコンジャクションがあります。木星は拡大の意味があります。キロンは、それ自身が傷やトラウマを持ちますが、人々を癒す事ができるとされる小惑星です。木星とのコンジャクションによってこのキロンは、大きな癒しの力を得ますが、同時に傷やトラウマを引き起こす事があります。

ただ、このアスペクトは強い共感力を意味し、同じ傷を持つ人々を惹きつけます。カイロンが目立つ配置になると、人を癒す事や悩みを解決する力を持つ人になる事が多く、同時にそれと関連した分野で活躍することが多い。特に木星との合は、木星が示す意味との結合になります。

木星は、射手座と魚座のルーラーであり、精神世界や神秘的な事象と深い関連があります。ます。キロンは傷や癒しを表す事、射手座や木星は哲学や宗教、高等学問、発展拡大です。この二つの天体の重なりは、他者の傷を癒す事を強みとする。

これらは魚座にあります。魚座は芸術性や神秘性を司る星座であり、つまりは目に見えない美しさ、神秘的な力、共感力を通して人々を癒す才能とも言えます。木星は太陽系もっとも大きな社会性の天体です。

木星が入るハウスはそこのハウスの事象に恩恵を与えますが、出生時刻が不明なため、星座の意味だけで言うと、芸術的な才能や、奉仕の力、夢の中に連れ込むような力など、特異で不思議な才能を授けられるとも言えます。あの是枝監督も、同じく魚座に木星とキロンがありました。

また、蠍座の海王星ともトラインを形成していましたが、岩井監督も同じく、海王星が蠍座でトラインです。ただ、岩井監督の映画は青春や恋愛をテーマとする作品多いという印象で、是枝監督よりも、金星のアスペクトが多い上に、中でもハードが幾つかあります。

また、水瓶座にある土星は13度です。これは、サビアンシンボルで「バロメーター」を示しています。いわゆるカリスマ度数というものですが、直感力や無意識の力、感受性が非常に高い。それは何かの指針を示すような意味であり、世の中のあらゆる情報や変化を敏感に感じ取る力。

水瓶座は非常に頭の良い星座であり、この度数は水瓶座の良さを発揮しやすいシンボルを示します。土星は定位置の水瓶座に位置しており、同じく太陽も水瓶座に位置し、コンジャクションしています。太陽は恒星であり、自ら光を発するしながら、アイデンティティや自己実現を示す、パーソナルな天体です。

この感受性の強い土星とアスペクトする事は、本人の性格や生き方に影響を与えます。また、太陽とノードも重なっており、海外在住という事書かれていますが、土星と重なる事で、それが強固なものとなるのかもしれません。

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