ハーフサムを見る時

ハーフサムを使う時は、私は主に未来予測に対して使用します。運気の流れはプロフェクションやプログレスでもとてもよく出ていますが、ハーフサムと合わせて使うと、より精密に占う事ができます。

ハーフサムは、天体と天体との間にできるパワースポットのような場所であり、ミッドポイントとも言います。このスポットに天体が位置すると、その星はハーフサムを形成する天体の影響を受けるというものです。

ハーフサムは、出生図でも見る事はできますし、未来予測でも有効です。ただ、ハーフサムは無数にあり、接触する天体も多いため、全て解読して意味を統括するのは難しいと個人的に思います。ハーフサムに出ている内容を全てを見ていくと、包括的すぎて、逆に抽象的になってしまう気がします。

ただ、ネイタルでの配置やプログレスの影響、品位まで総括すると、膨大な量になってしまいハーフサムの影響も見るとなると、とても分かりにくいですし、結果も複数になりやすい。

ここで、私は太陽を重要視します。アセンダントやMCも同様に重視します。主にこの3つから読んでいます。太陽で見る事は、ほとんどその年のメインテーマに重なる感じがしています。ハーフサムで重要な事象を太陽から予測する事はとても有効です。

例えば、太陽と冥王星のハーフサムは、著名な方によって飛躍軸と命名されていますが、この軸に太陽が接触する時、太陽と冥王星の意味が強調されます。ただ、ハーフサムと同じ天体が接触すると、影響が偏ったり若干弱まったりします。太陽と冥王星が位置する星座やハウスにも着目し、トランジットの太陽のハウスと星座も見ます。

四柱推命で出ている運気とモダン占星術で見た時の運気で似通っている部分は、プログレスやハーフサムでも強調されていることが多いです。特にハーフサムに太陽が接する時の影響が分かりやすいです。

また、四柱推命で出た運気は、1年を通しての運気の中でも、月毎に区切った運気も出てきます。この月々によってもその時に体験する運気に差異があります。その時はトランジットを見ると同じような影響が出ている事があります。

しかし、同じハーフサムに太陽以外の天体も接触している場合、その天体も重要視しています。例えば、太陽と冥王星のハーフサムに、太陽だけではなく金星も接触している場合は、金星の影響も出ると考えます。

私はプログレス法を使う場合は、ダイレクション黄経(1度1年法)を使用していますが、セカンダリープログレッション(1日1年法)での予測では、速度の早いパーソナルプラネットに重点が置かれます。しかし、プログレス法は他にもあり、その要素も取り入れる場合は、さらに複雑になります。

私が思う事は、プログレスでもハーフサムでも、見た時に関係している天体が重要になるという事です。水星がメジャーなアスペクトを形成しているプログレスの場合は、水星が影響力を持ったり、重要な事象を示すように思います。

そしてコンジャクションしている天体は、プログレスでもハーフサムでも影響している事が多いです。ですので、太陽に加えて、プログレスやトランシットでコンジャクションのある天体、そしてこのどちらかに強いアスペクトを形成している天体を見るようにしています。

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