久司道夫さんを占星術で見てみます。アメリカで食養を広めた人です。マクロビオテックの創始者に師事し、その意思を継いで世界にマクロビオテックを広めた日本人男性。この方は6ハウス(ナチュラルサイン乙女座)と12ハウス(ナチュラルサイン魚座)が印象的です。
アセンダント魚座に天王星が重なっており、風変わりな人物です。当時、アメリカでは菜食主義は異端だったという事ですが、アセンダントに天王星が乗っている人は、改革者。アセンダントはアングルなので影響がとても強いです。アンギュラーハウスにある太陽にアルゴルが合で、土星が高い場所に位置しながら、木星とスクエアを形成。苦難の中、訴えは徐々に共鳴を生み、それが最終的には認められる。
また、アセンダント魚座の支配星は木星と海王星です。木星は12ハウスの水瓶座にあり、海王星は獅子座の6ハウスにあります。アメリカで活動し続けたのはMCが射手座であること、そして、この支配星は木星で、それが12ハウスに入り、アセンダント魚座の支配星も木星なので、12ハウスに在住。12ハウスはもともと魚座の定座です。そして12ハウスは隔離された場所を示し、インド占星術では12ハウスは外国も表します。
特にここではアセンダントとMCのロードが12ハウスに入るため、12室に意味があると言えます。そして職業は、12ハウスに関係した仕事とも取れます。12ハウスは閉鎖空間、病院も示しますので、療養の意味があるマクロビオテックや食養はある意味当てはまります。そして、6ハウスにある海王星も魚座の守護星で、健康と関連しています。バーテックスも乙女座にあります。
そして、断食で有名な甲田医師のホロスコープも同じように魚座と獅子座、そして乙女座に天体が集中しています。6ハウスのナチュラルサインは乙女座です。6ハウスは奉仕の他に病気の意味もあるため、ここに天体が集中していることは、病気について考える事が多いか、健康について関心を寄せることがあります。
人々が、オーガニックや菜食主義を実践する理由として、健康的である、環境に良い、観念の問題など理由は様々ですが、その中でも、世界平和という意味から始まり、食養を学んでいたという事で、人類に起きる問題というのは、すべてが環境や食事によるものだと話していたようです。
世界平和連邦政府設立について奮闘していたのは、博愛や友愛の精神。それは、天秤座の意味も入ってきます。7ハウスは、他のハウスに該当性がない不特定多数といった意味もありますが、ここにバーテックスがあるという事は、その7ハウスを意識するという事にもなります。
最終的には世界中に弟子や支持者ができ、葬式には世界中の人々が参列したとの事です。久司さんと対面したというBeatlesのジョン・レノンと妻のオノ・ヨーコは共にマクロビオテックであったと言います。彼らも、魚座や乙女座、また天秤座が特徴的です。
個人的な考えとしては、乙女座や6ハウスが印象的なホロスコープだと、病気や健康について考える事が多くなるために、一度は、ベジタリアン(菜食主義)を経験する傾向があるのかもしれません。星座としての菜食主義というのは無く、あくまでもハウスや星座が持つ特性が、菜食主義を考えさせる可能性があります。