縁がある人とは、不思議な共通から探し出すことができます。縁の種類にも色々ありますが、占星術を使って、結婚や同棲に繋がるような縁も探る事ができます。
西洋占星術や四柱推命の中でも、縁を図る方法はいくつかありますが、その中でも縁が深く、二人の間で類似性がみられる相性を、四柱推命から解説します。
例えば「律音」という相性が成立する相手とは、知り合ってから打ち解けるのが早く、価値観や行動が似たようなものになります。
そのため、自然と協調性のある間柄にもなりやすいです。相手とこのような共通点が見られたら、その人とは縁の深い「律音」の相性かもしれません。律音の成立は、四柱推命や算命学で使われる、相性を見る時の占技であり、暦の干支の組み合わせを使って占断します。
干支(かんし)とは、季節や時間を表すために使われます。干支は、十干(空間)と十二支(時間)を組み合わせたものを呼び、全部で六十干支(60個)あります。
その60個の干支のなかで、ある組み合わせが発生すると「律音」という縁が成立します。ちなみに、毎年この干支の内のひとつが巡って来ますが、これで一年の運気を見たりもします。この相性は、何かと共通点が多いです。
好きな作品の好みが似ていて、しかもそれがマニアックな映画や音楽だったり、昔通っていた職場の近くの通り道が、実は相手の母校の通学路だったとか、数年前の同じくらいの時期に、同じ喫茶店に通っていて、同じ場所席を選んでいたり、同じメニューを選んでいたりだとか。
あなたが、電話しようと思っていた時に、相手から電話がかかってきて、まさか相手も同じ事を考えていた事にびっくりしたとか、内向的であったり外交的だったり、性格まで似ていたり。男女なのに、使っている日用品まで似ている事もあります。
いつも何気なく選んでいる洗顔料や整髪料さえも、女性物や男性物の区別なく、同じメーカーで、同じサイズで、全く同じタイプの商品を選んでいることもあります。男女なのに、服装の好みまで似ている事もあります。
また、あなたに似ているだけではなく、親族にも、その人によく似た人がいる事もあります。顔立ちだけではなく、髪型や性格、目の形、肌の色、性格や所作などが似ている事があります。また、両親が過去に住んでいた場所、信仰した宗教、学んでいた言語まで同じ事があります。その身内まで律音の相性が成立していたり、性格も似ているところがあります。
この様に、同じような事を好むということは、居心地も良く、非常に仲の良い相性ですが、あまりにも性質が似ているため、お互いがまだ未熟である場合、その悪影響も与え合ってしまう事もあります。良縁ともされている反面、そういうデメリットもあるのです。リラックスでき、何気ないことでも、以心伝心ができるため、本音で話し合うことも多くなります。
空亡(天中殺)は良くない出会いが多いとされていますが、そんな中でも律音の人と出会う事もあります。ただ、私が実際に天中殺で出会った律音の相手との縁は、天中殺明けに終わりを迎えました。あとから思うと、強い気付きを得た時期だったと感じます。
このように、縁が深い律音の相手でも、学びや役目が終われば、別の縁と出会うことになりますが、過去縁が普段とは違う時期(天中殺)に現れる場合、何かの気づきを与えてくれるのかもしれません。
*十干支
甲(きのえ)乙(きのと)丙(ひのえ)丁(ひのと)戊(つちのえ)己(つちのと)庚(かのえ)辛(かのと)壬(みずのえ)癸(みずのと)。
*十二支
子(ね)丑(う)寅(とら)卯(う)辰(たつ)巳(み)午(うま)未(み)申(さる)酉(とり)戌(いぬ)亥(い)。
*空亡(天中殺)
十干と十二支との組み合わせで六十干支が組み合わせられるが、甲+子、乙+丑、と順当に互いを組み合わせていくと、二つの支が余る。その余った支が巡る時期を天中殺と言う。この時期の出会いは、異質で普段と違うものである。