四柱推命で見る財星過多で身弱の命式

芸能人で会社員の方の命式ですが、長らく会社員として勤務された後、未経験の職種で起業するも上手くいかず、その後、全く別の分野で事業を始めた所、大きく成功された方の命式です。会社員時代は、上司や組織と反りが合わず、悩んでいた時期が多かったと言います。

時柱不明日柱月柱年柱

日干は”庚”で日支は食傷となり、月干の丙は偏官、他はすべて財星という命式。いわゆる財星過多の命式であり、食傷で洩気し、月柱の七殺に日主が剋されています。日干の庚を除いて金はない。月支と年支が寅であり、時柱を見ても木や火が非常に強いため、会局や干合が出てもなお、木が最も強いと判断します。

算命学では天馳星が二つ出るため、会社員のような拘束性のある仕事はやや不向き。木の五行が多い事から間者の因縁の傾向がある。

これで見ると日干は身弱となり、逆剋で財星が忌神になります。逆剋となれば、周囲に剋されている状態です。庚子という干支は強い自立性を示し(隠れ身強とも言われる)、さらに過多である財星が忌神であることから、組織が苦手であることが理解できます。傷官と偏官がそれに拍車をかけている。

木や火が巡る時期は、バランスを取りにくくなるはずです。昨年の甲辰の時期は、かなり精神的を摩耗されたようです。

しかし、45歳の時に新たな事業を始めた所、あっという間に事業を軌道に乗せています。42歳頃から大運が金に切り替わると一気に日主は強くなり、さらに45歳の庚子の流年時に事業を始められたとの事です。

同じ干支が巡ると自我が強くなり、また律音の年ですので、この事業は長く続く可能性があります。喜神の大運に恵まれ、三つの財星を剋す側になると瞬く間に事業は成功し、莫大な財を手にしています。そして彼女も。

金の大運が切り替わる時は注意が必要となり、今後大運が水に切り替わると同時に半会や破法が強く出てくるので、良くも悪くも大きな転換期となる。他では土の大運が来る事でも発展する運気です。公私共にパートナーとしては、金や土など日主を生じる人が良い気がします。

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