ホロスコープの分割図から仕事運を考察する

インド占星術では、D1(ネイタル)を分割した図がいくつかあるようです。

その中でもD10は、職業を示す10ハウスを細分化したチャートだと言う事です。インド占星術の分割図は、西洋占星術で言うハーモニクスチャートのような立ち位置なのかもしれません。ハーモニクスチャートも同様にネイタルを中心に、用途ごとに分割し、それぞれの目的に合わせて見る事ができます。そして、D1とD10に加え、D9(ナヴァムシャ)も併せて考察するという事です。

D1の10ハウスに太陽がある場合、太陽に関した職業や、地位や印象を示します。続いて、10ハウスを詳細化したD10を見た時に、10ハウスに木星がある場合は、木星の意味も出てきます。さらに、人生の後半を示すとされるD9チャートも見て、そこにある天体や他のハウスへのアスペクトの意味を加えながら総合的に職業について判断する。

つまり、3つの図からその人の職業運を読み取っていくとの事です。しかし、ここまで書いておいてなんですが、D10チャートはそれほど重要視はされていないようです。あくまでも補助的に使うのが良いのかもしれません。

西洋占星術に話はズレますが、著名な占星術家であるウィリアムリリーによると、職業の専門性を調べるには、1ハウスと7ハウスと10ハウスだそうです。その中で特に、”水星と火星と金星”が重要。ここにどんな天体があるか、ハウスの支配星やMcはどうなっているかを調べていくとのことです。

さらに、それらの点数によってその詳細が出てくるのですが、結局はホロスコープ全体を見ます。同時に2ハウスの状態を確認します。西洋占星術の10ハウスや2ハウスを見てもしっくりこない場合は、ハーモニクスチャートや、インド占星術のD10チャートも見てみると良いかもしれません。

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