
作家であり、タレントでもあり、動物をこよなく愛した人。また、大の愛煙家。大学生の時から煙草を始め、酒をやめても尚、煙草だけは捨てることができなかったという。
火の五行
フィンランドから輸入したアカマツで作った特注のムツゴロウハウスは、煙草の煙が家の外に上手く漏れるように設計されているのだそう。火が全くない命式であり、そのために火を好むのだろうか。しかし、火というのは活気や若気という意味もあるから、何かを始めるためには火というのは重要なのだと思う。
父親は旧満州では医師であり、同じく愛煙家だったそう。帰国後に日本の医師免許をとるために勉強に励む際、煙草が手放せなかったと言う。幼少期、父親に頼まれたムツゴロウさんは、道端のシケモクを拾い集め、それを集めて再び巻き直して渡していたという程だ。
海王星と想像力
作家であるムツロゴロウさんは、紙を前にすると煙草が欲しくなるのだという。煙草というのは火であり、感情や活気を示す。また、一種のドラッグである嗜好品は、海王星であり、想像力である。海王星というのはあの世の星でもあり、80代半ばくらいの年齢期にあたる。
アーティストが酒や煙草を好むのは、想像力を極限まで高めるためのものなのかもしれない。四柱推命では、火の五行は心臓や血管系を示すが、ここには火が全くない。伝達本能の鳳閣星は火だから欲するのだろうか。ちなみに酒も”火”だ。
肺は金性で、血管は火だ。ちなみに算命学では、五臓の定位置というのがあるが、ここにそれぞれの五行にあった干支が配置されていると、丈夫であると見たり、逆に少ない五行があったり、多すぎたりすると、そこに負担がかかったり、不調の要因となるとされる。
双子座とペット
ムツゴロウさんのキーワードは”動物”で、双子座の金星がそれを示しているようにも思う。双子座が上手く強調されていると、火野翔平さんのように、多様な生き物を好むような気もする。ちなみにムツゴロウさんの目下を示すのは”正印”であり、日干に力を与える。
目下をペットと捉えれば、それらが力になっていたとも一考できる。余談だが、ペットというのは五行を備えていないため、算命学ではペットや動物を鑑定することはできない。
それに、双子座や乙女座は、水星を守護星にもつ星座だからというのもある。水星はペットを示す事も多く、特に水星と金星のアスペクトを持つ人は、動物好きが多いというのもあるが、双子座も乙女座も水星を守護星に持つ。
そこに金星(喜び)が乗れば、影響は出るのだろう。そして、よくペットを示す時に使われる6ハウスは、従える、仕えるという事もであるので、動物好きというよりも、本人の好みに合う特定の”ペット”が好きなのだと思う。魚類学者の魚クンは、乙女座に金星を持っている。
ただ、情報はまだ少ない。同じく双子座のキロンとも合だが、双子座のキロンは二元性を持つために、比較対象が現れる事にとても悩む。作家をするべきか、研究者になるべきか、悩みに悩んで、相当病んでしまった時期もあったようだ。