日居中殺と天恍星中殺

日居中殺は、西(配偶者や親しい間柄)と東(友人や社会関係)が中殺されている干支。別名「祇王の業」と言われる。

「甲辰」か「乙巳」が日干支に出ている場合に日居中殺となる。何度がお越し下さる方の中で、この日居冲殺を持つ依頼者の方がいらっしゃるのだが、なかなか悩みは深いようだ。

異性との縁に振り回され、何度も酷いことをされても、最終的にはその男性が気になってしまう。もう2度と男性との縁を結ばない、2度と連絡はしないと再三自分に誓っていらっしゃるのだが、一向に解決が見られない。

日居冲殺は東西(現実ライン)が欠けているために、残りの北と中央と南(精神ライン)のみに意識が傾く傾向がある。つまりは、外側が遮断されているために、周囲の意見についても身内の意見についても、聞き入れることが少ない。つまり、自分の中で納得できる答えを探し出す傾向がある。

ここは日座天中殺と似ている所がある。ある意味頑固であるのだが、相手の男性については、共通干支も出ているので、縁が深い関係とも言えるのだが、天恍星中殺もある事、そして他者からの影響を受けにくいために、ご自身だけの思考で取り決めてしまう部分が大きい。

乙巳は煌びやかな雰囲気を持ち、天恍星でもある事から、異性に人気が出る人なのだが、逆にそれが本人を苦しませる点にもなっている。

生家にも良い思い出がないようである。日居天中殺の影響を見てみると、日居冲殺は生家と反対の性質が身につく傾向がある。それは先ほどのように西も冲殺されているために、身内の意見が入りにくいという事でもある。

日居冲殺は同じ過ちを繰り返しやすいという内容が出てくるが、これは上記のように西(親族)と東(他者)が冲殺されているために、そこからの影響を受けにくいからだと言える。つまり、精神と思考、伝達の仕方に影響が及ばず、変化しにくいとも言える。

恋愛や結婚の場合、相手の育ってきた環境や、現在の状況が似たような環境だったり、年齢差も少なく同じような仕事をしている場合は、交際は難しくなる。異座夫婦のような年齢差のある形や、国際恋愛、女性の方が年上といった型の方が日居中殺にとっては良い。乙巳というのは、天恍星の質でもあるので、離郷にて運を掴むとも言われる。

カテゴリー: 占星術, 天恍星, 日居中殺 パーマリンク