魚座と座禅と木星

アップルの創業者スティーブ・ジョブズを西洋占星術で見てみたいと思います。出生時刻が不明瞭なので、コッホシステムで見てみます。

ジョブスの太陽は魚座にあります。魚座は芸術や奉仕、精神世界の星座です。この魚座のハウスはあらゆる境界を取り払い、全ての融解を促すハウスです。逆に太陽はアイデンティティや今世で魂が向かう先、個性の発揮を意味しますので、この太陽は居心地が悪いかもしれません。

個性を発揮する天体が、自我を失くす事を求めるハウスに位置するという少し難しい配置になり、葛藤が生まれやすいか、逆に精神世界に興味を抱きやすいかもしれません。ジョブズは禅などを定期的に行っていたようで、特に学生時代に宗教や哲学などを深く学ばれていたようです。彼の心境は分かりませんが、この配置からすると魚座の太陽が関係している可能性もあります。

ネイタルでは、木星と天王星が合です。天王星は変革の惑星であり、インターネット関係、フリーランスや経営者の人に天王星のアスペクト多いイメージです。また、今までにない概念や発想を表す事もあります。そこに拡大や発展の木星が重なることで、それらの意味が増長されます。インターネットに関わる事によって非常に発展したり、それらを通じて多くの収入を得られたり、それを象徴する事で幸福に満たされるという意味にもなります。特にこの場合、ジョブズの木星は蟹座で高揚するため、木星の要望が上手く満たされることになります。

蟹座には繁栄や大家族といった意味を表しながら、ここに木星が位置すると、拡大や発展という意味が最大限に発揮される事になり、非常に大きな集団に木星の恩恵を行き渡らせることが可能なパワーを持っています。

サビアンシンボルは、優秀な集団づくりと自分のリーダーシップを発揮していく事を意味しています。しかし、重なっている天王星は変革の天体であり、他の意味として予想だにしない結果や突発性を表します。例えば所属する集団によって変革が起きるかもしれないという意味にもなります。特にこの天王星は牡羊座の火星とスクエアを形成していますから、尚の事だったのでしょう。

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