占いで生年月日が同じ場合の結果は変わるのか

たとえば、全く同じ生年月日の人がいるとして、出生地も近かったとすると、ホロスコープの天体のアスペクトや星座の位置は、ほぼ同じになります。ただ、出生時刻が異なるため、ハウスの位置が変わり、周回の速い天体の場合は、位置やハウスも変化する場合があります。

そして、アセンダントを含む、最も重要なアングルのハウスも変化していきます。ですので、西洋占星術では、細かく運命を見る際は、出生時刻が非常に重要となります。四柱推命ですと、出生時刻がある方が細かく占えますが、算命学などでは出生時刻は不要となっています。

算命学では、男女では同じ宿命図でも、運気の流れが逆になったり、同じ干支でも、陰陽の作用が違ったり、周囲が本人に与える環境によっても運命が変わるので、時刻不明でも占えるという訳です。例えば、異常干支を持つ男性と女性とでは性格にも違いが出るようです。つまりは、占いによっては、同じ生年月日でも、出生時刻、男女差、環境等で結果は変わるということになります。

先日、私と全く同じ生年月日の人をインターネットで見つけたのですが、この方は女優、芸能人です。生年月日が同じなので、天体が表す星座は全て同じとなり、ホロスコープの天体のアスペクトや、星座も私とほぼ同じ位置です。

しかし、この少しの差が、宿命を分けて行きます。また、出生時刻でハウスが出た時に、片方の7ハウスに金星がある場合は、対人関係に金星力が発揮されやすい。もう片方の金星が10ハウスにある場合は、社会に対して金星力が発揮されやすい。

このように、ハウスが違うだけでも意味が変わりますが、アングル(強い影響力をもつ軸)に近い場合は、さらにその人の性質に大きく作用します。

いままで、著名人を鑑定した記事を書いてきましたが、出生時刻がわかる人は少なく、星座やアスペクト、ハーフサムなどで個人の性質を占っていました。例えば、出生図に火星と金星のコンジャクションを持つ、宇宙飛行士の山崎直子さん、アリババ創業者のジャックマーは、これらと木星が合であり、仕事に強い情熱を傾けられる特徴がありました。

これが、例えば1ハウスにあるならば、ある意味ナルシストかもしれませんし、5ハウスにあるなら、趣味に非常に熱心であるかもしれません。また、10ハウスにある場合、仕事に関して強い情熱を向けるという意味にもなります。アップル創業者のジョブスは、木星と天王星の合が10ハウスにありました。

特に、古典占星術では、ハウスを重視します。古典占星術の説明で使われるホールサインハウスは、星座とハウスの位置がズレることがないので、読みやすいです。もちろん解読は、複雑ではあります。普段よく使っているプラシーダス方式のホロスコープと重ね合わせて見てみると、どちらのハウスも星座も重要であることが分かります。

カテゴリー: コラム, 西洋占星術 タグ: パーマリンク