
水が圧倒的に多く、火が全くない命造。
畑正憲(ムツゴロウ)は、主に動物研究者としての顔を持ち、テレビ出演や映画の制作など、多面的な活躍で人気を博した文化人。命式の星は食傷が多く、印綬と比肩が加わり、官星はない。身強の命式で、食傷がよく働く。そして比肩と印綬が日干を補強し、ここに回る食傷が発信力を持つ。
大学生の時から煙草を始め、その日から愛煙家であったそう。酒をやめても尚、煙草だけは捨てることができなかったという。
特注のムツゴロウハウスも煙草の煙が、家の外に上手く漏れるように設計したとの事。火が全くない命式だから、火を好むのだろうか。火野翔平さんも愛煙家だったが、金が最も強い命式だった。余分な金を溶かす火を好んでいたのかもしれない。
作家であるムツロゴロウさんは、紙を前にすると煙草が欲しくなるのだという。煙草というのは火であり、感情や活気を示す。また、一種のドラッグである嗜好品は、海王星であり、想像力である。アーティストが酒や煙草を好むのは、想像力を極限まで高めるためのものなのかもしれない。火は心臓や血管系を示すが、火が全くないため、火は彼にとって喜神でもある。でも、医学的には血管系に煙草はダメ。
ムツゴロウさんのキーワードは”動物”ですが、双子座の金星がそれを示しているようにも思う。双子座が上手く強調されていると、火野翔平さんのように、多様な生き物を好むような気もする。私も動物好きだが、双子座には何もなく、あらゆる動物が好きなわけではない。
というか、双子座や乙女座は、水星を守護星にもつ星座だからというのもある。水星はペットを示す事もあるようだ。水星と金星のアスペクトを持つ人は、動物好きが多いというのもあるが、双子座も乙女座も水星を守護星に持つ。
そこに金星(喜び)が乗れば、影響は出るのだろう。そして、よくペットを示す時に使われる6ハウスは、従える、仕えるという事もであるので、動物好きというよりも、本人の好みに合う特定の”ペット”が好きなのだと思う。魚類学者の魚クンは、乙女座に金星を持っている。
ただまぁ、情報はまだ少ない。同じく双子座のキロンとも合だが、双子座のキロンは二元性を持つために、比較対象が現れる事にとても悩むようだ。作家をするべきか、研究者になるべきか、悩みに悩んで、相当病んでしまった時期もあったそうだ。
しかし、天才的な人を除き、四柱推命の知識だけではここまでの内容を、事前に把握することは難しい。著名人であるから答え合わせも可能だが、知らない人を前にしたら、ここまでは予測する事は難しいのではないだろうか。よっぽどすごい人なら別。私の場合は、ホロスコープも併せてみるので、出生時刻はほぼ不可欠だ。