旺相休囚死法は、命式の月支(中央の支)を基準として、干支との相剋相生と干支に対応する人物との力関係見るものです。月支は立ち位置や家系を示すため、この月支から本人の見ている身近な人間関係の力関係を推し量ることができます。
月支を基準として、同じ五行の干は「旺」となり、相生関係であれば「相」、相生でも力を注ぐ側であれば「休」となり、剋される干なら「囚」、剋す側なら「死」となります。
命式にある日干は自分自身ですが、その下の日支は配偶者、月干支は目下や子供、年干支は両親などを表します。
例えば、月支が「午」で日干支(本人)が「丙」の場合、旺相休囚死では最も力の強い「旺」となります。同じ火の五行であり、日干(火の力)が強くなっています。旺相休囚死で見た人間関係の中では、本人は強い発言力を持ちます。
逆に月支が水の五行で、日干を剋す五行であると、丙火は弱くなり、本人の力は弱い(控えめな性格)という事になります。
また、配偶者の座にある干支が月支と”旺”となれば、配偶者はその人にとって強い影響力を持ち、頭があがらない(場合によっては亭主関白、恐妻)となります。逆に囚や死となれば、家庭内での力が弱いと言う事になります。
しかし、妻から見た場合、旺相休囚死での配偶者の座は「旺」であったり、「休」であったり、「死」であったりするわけです。また、夫婦だけではなく、子供や両親がいる場、子供や義父母にとって配偶者(両親)の座が強い場合は、より配偶者が強い存在という事でもあります。
つまり、パートで働いている主婦で、会社内では存在感が薄い人でも、家庭では強い権力を握っている場合もあるという事です。
四柱推命の場合でも、同じように日干が月支と同じ五行であれば「旺」となり、月令を得た状態となります。この場合は、中心星が比肩や劫財になり、日主が強い状態です。
