占星術とアストロマップ台湾編②

何とか目的地に到着したものの、疲労の余韻は残っており、起きてからしばらくは休んでいました。また、事前に調べていたのは宿の事だけだったので、この街や周辺の事情については何も知りません。しかし、朝日と穏やかな波の音は、私の疲れた心を早々に癒し始めていました。

とにかく宿からの眺めは最高だし、田舎なので空気も美味しいし、静かでゆったりした時間が流れる街でした。この”頭城”というエリアは、宜蘭という地域の北東に位置する街でしたが、私はこの地域も台湾についても、ホロスコープでの見解の他、ある程度の歴史的関係がある事以外は、全く知りません。

まず、水が飲みたかったので、近くのスーパーマーケットへ。台湾では水道水は飲むことは推奨されていないので、この買い物が一番厄介です。外は生暖かい風が流れ、12月だというのにやや暑さを感じます。着て来たジャケットをたたみ、15分ほど歩いてお店に到着。しかし、レジでは英語が通じず、翻訳機を使って会計を済ませます。

やはり、生活するなら最低限の現地語は必要ですね。ローカル食堂での注文や会計は少し苦労しました。しかしこのエリア、日本人は全く来ないようです。観光客は、中国人か欧米系が多い気がします。ほとんどの旅行者は首都の台北へ行くでしょうから、こんなマニアックなエリアに来ないのも仕方ありません。

用事をすませ、部屋へ戻ろうとすると「君は日本人ですか?」とフロントマンに英語で聞かれ、そこから一時間くらい話をした後、「もし良かったらこの街を案内するよ」と話してくれたので、そのご好意に甘える事に。翌日から数日間、彼らと食事をしたり、車で観光施設などを案内してもらいました。地元の温泉や食事を楽しみ、ありがたい体験をさせて貰いました。

占星術で見ると、この時の私のソーラーリターン図は、アセンダントが天秤座で、その支配星の金星は4ハウスに在住でした。また、四柱推命では”食神”が流れた年です。いわゆる衣食住を示しますので、美味しい食事や住み良い家に縁ができやすい歳運です。もちろん大運や命式の内容によっても変わります。

また、私が宿泊していた場所は、ホテルや旅館というよりも、空き部屋を所有するオーナーが、その余っている部屋を貸し出すというシステム形態だったのですが、宿泊して数日後に、そのマンションのビルのオーナーが、私を見るや否や話しかけて来てくれたのです。部屋のオーナーではなく、そのビル自体のオーナーです。おそらく噂で出回ったのでしょう。

このマンションは、日本人が泊まったのは初めてだという事と、そして、やはり私が日本人であるという事が興味をひいたのでしょう。ビルのオーナーはカナダにも数年間住んでいたという台湾人夫婦で、英語は流暢でした。

ちなみにこの夫婦は、今回のマンションだけではなく、その周囲にある幾つかのマンションも所有している、ある意味そのエリアの不動産王であったわけです。翌日、あらためてお話しする事になり、フロント前のフリースペースみたいなところで、淹れて貰ったコーヒーを頂きながら、簡単な英語でお話しをさせて頂いた事を覚えています。その後、街を案内してもらったのです。

これを見ると、相性図で3ハウスに冥王星っていうのも、なかなか面白いです。もちろん、水星と金星が重なった時期だというのも大きです。11ハウスのラーフというのもあるかもしれません。連絡先を交換したので、またいずれ縁あれば。

しかし、元々旅行をするというよりも、別の場所で「休息」したり、「ゆっくりしたい」と思って日本を出たので、旅行地が重要というよりも、静かさ、宿の料金、快適さというところが重要でした。ですので、観光について全く調べていませんでした。それでも、未来予測やプログレス法で、金星が重なったり、アセンダントが風の星座(今回は天秤座)になると、交流について縁ができる年になるのかもしれないですね。

宿の近くにタイ料理の店がありましたが、近くを通ると、看板犬のこの子が出迎えてくれます。名前は、ルールーだそうで、3歳くらいだと話していました。日替わりで色々な首輪に変わるので、可愛がられているのでしょう。繋がれていないため、自由に歩き回りながら、のんびり生きているようです。

信号があるところでは止まって、人間と一緒に渡りますし、渡っていいかどうか、ちゃんと目を合わせてきます。ちなみに水星はペットも表すので、水星が良い状態の時は、ペットとの楽しい触れ合いも期待できるかもしれないです。今回は金星となので、ペットも楽しいとなりますね。

このお店の料理も美味しかったです。他にも日本に留学していた夫婦が開いているカフェにも行ってみたり、老街散策、嗜好品、夜市なども体験。旅行目的ではなかったものの、せっかくのご好意だという事で、食べてばかりいたように思います。台北へ続きます。

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律音の年

後天運の中でも年運で”律音”が巡って来た年は、良くも悪くも、継続されやすいという運気になりやすいです。私は、比較的若い時に律音が巡って来ていましたが、律音が巡っている時期は、何にしても続きやすい運気なので、それが有益な趣味などなら良いかもしれませんが、人との出会いであっても長く続きやすいとも言えます。

日柱に律音が流れていた年のソーラーリターンチャートを振り返ると、7ハウスにドラゴンテイルと冥王星が合です。7ハウスは対人関係を表しますし、そこに業を示すテイルと冥王星です。冥王星は小さい天体であり、古典占星術ではあまり重要視されないところがありますが、やはり冥王星は強力です。

ドラゴンテイルは、ネガティブなイメージがありますが、あくまでも占星術としては、過去世での間柄なので、良くも悪くも、仕方ない部分はあります。この時期に、それを暗示する相手と出会っているという事と、”10年後までそれが尾を引いていた”という事実です。

律音は、比較的良い意味で使われることが多いですが、そうでない縁が発生した場合、それも長く続きやすいという意味にもなります。ただ、10年の間ずっとではなく、10年後にポツンと来て、解消されたという事でもあります。私の場合は、それがちょうど流年比肩で、それ以降なくなりました。比肩は断ち切る運気でもあります。

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占星術とアストロマップ台湾編①

一昨年ぐらいに、旅行を久しぶりにしたので、その時の事を書いていきます。

実は、海外旅行は10年ぶりくらいで、2012年に行った韓国旅行を最後に、海外へは行っていませんでした。しかし、不思議なもので、旅行に良い事象のある組み合わせが、プログレスで発生したこともあり、長期旅行へ飛び立つ事にしました。

2023年の12月下旬、新しいパスポートを手に、デイリュックひとつで、横浜駅から成田空港へ向かいました。なぜ、台湾を10年ぶりの旅行地として選んだかと言えば、当時台湾グルメに関するチャンネルを見ていたので、なんとなく台湾にいく事にしたわけです。しかし、内情はあまりワクワクはしていなかったのです。

お手頃に中華を食べたいなら、地元に横浜中華街があるわけで、高い旅費を出してまでグルメのためだけに行くのも違う。でも、台湾にした理由は、先ほどの理由と、ホロスコープで見る相性も、アストロマップで見てみた感じも、台湾との相性は悪くない方だったし、久しぶりの海外なので、近くて直行便で行ける台湾に飛びました。

英語は旅行程度ならば困らないですが、中国語はまったくもってできません。”こんにちは”と”ありがとう”ぐらいです。しかし、皆様ご存知の通り台湾は、日本について馴染みがある事で有名です。首都の台北では日本語が話せる人も多く、英語はもちろん通じるだろうと思っていました。(実際はそうでなかった)

ただ、私が予約していた宿は、台北よりも東側にある場所で、宜蘭県の”頭城”という街でした。距離的には、日本の与那国島側に近いです。なぜここを選んだかと言うと、泊まってみたい宿がその街にあったからという理由です。この街は海側にあり、海外からもサーファーなどが波乗りに来る地域のようでした。海が近く、窓からの景色が良かったので、その街にある宿にしたわけです。4ハウスが水の星座の場合、その傾向があるかもしれません。

この街が実に、10年ぶりの海外旅行地となるわけですが、到着するやいなや、面倒くさそうなトラブルが発生。私は台湾に来る前に、simカードを事前に購入していたのですが、そのカードの設定ミスによって、まったく作動しなかったのです。(2日後くらいには、設定が完了し、できるようになるのですがね。)まさに、9ハウスの天王星が発動したのでしょう。

バスのネットも繋がらず…。つまりは、インターネットが全くない状態で台湾に到着したわけです。空港に到着すると、そのまま事前に予約していた高速バスで台北行きに乗り、その間にsimを交換しようとしたところ、そのカードが使えないことが判明…。(2日後に使えます)

一応、ネットがなくても、事前に道順を少し覚えていたのと、スマホのメモをみながら、電車と高速バスを乗り継ぎ、なんとか最寄り駅(頭城エリア)に到着。しかし、あたりはもう真っ暗闇。しかもこの時、気温差で体調を崩したのか、移動中のバスの中、一時間くらい体調不良で、目の前が朦朧としていました。

「ここから宿まではどうやっていこうか…」と考えていましたが、近くにマクドナルドがあったため、そこで食事を注文。何のバーガーを注文したかは覚えておらず。支払いは、空港で受け取った交通系ICカード。(2千円分チャージしておいてよかった)

店内のWi-Fiに接続し、宿までの地図をメモに書く。そこから闇の中を歩き、なんとか宿に到着。普段は、ほとんどネットに頼り切りなので、かなりヒヤヒヤしました。また、冬服で過ごす日本と、12月でも半袖で過ごせるような台湾の気温差に自律神経をやられるという洗礼を浴びた初日でした。

ちなみに台湾との相性図ではICに海王星があるので、夢見心地という意味もありますが、反面、病気や居場所の喪失とも捉える事もできる。「あぁ…初日は野宿かもなぁ…」と思いながらも、「暖かいから初日は野宿すればいいか」とある意味楽観的に考えていました。ここは射手座っぽいなぁと思います。

朝から何も食べず、飛行機はLCCのエコノミーなので食事はなし。当日はマクドナルドのハンバーガーのみでした。疲れ果てていたため、そのまま就寝。そして、台湾との相性図では他に、3ハウスに冥王星があります。冥王星は権力者を示しますが、その後、まさにそのような出会いがありました。次回へ。

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