獅子座とアイデンティティと金星

怪談師でタレントの稲川淳二さんを西洋占星術で見てみます。

稲川さんと言えば、怪奇系番組に出演される事が多いベテランの芸人さん。気になったのでみてみますと、獅子座が強いネイタルです。太陽を含めた4つの天体が獅子座にでコンジャクションしていて、獅子座のステリウムです。獅子座といえば、演出家であり、個性の体現を示す星座。稲川さんは、そこに天体が集まっているので、生まれながらのエンターテイナーです。

この方は、もとから怪談師として芸能界入りしたのではなく、一般的な芸人さんという立ち位置だったようなのですが、途中で怪談師になったとの事です。ただ、知りたかったのは、立ち位置としてなぜ怪談を選んだのかという所。まず、ネイタルで強いアスペクトのうち、蟹座に火星とベスタのコンジャクションがあります。

蟹座のベスタは家族や母、そして共感力や組織に価値を見出しますが、それがコンジャクションしている火星のエネルギーにもなります。また、稲川さんは、幼少期に母から怪談を聞かされて育ったとのことですが、蠍座で月とキロンも合しています。これらが出生図の中でも特に、強い影響を持っているような感じがします。言わずもがな、蠍座は最もオカルティックな星座です。

しかし、金星もキロンと吉角をとっており、結局、位置する獅子座とステリウムに影響を与えています。この蟹座の強い火星とベスタ、そして蠍座のキロンと月の合。もし、月が蠍座にある場合は、全て水のサインとなります。蠍座はオカルティックでありますし、それが蟹座と互いに影響を与え合っています。また、この月は蟹座の守護星でもあります。

続いて、獅子座の水星と金星が表す通り、表現者として話す事が好きであります。また、それは月やキロンの幼少期の記憶と結びついており、火星の示すところが原動力にもなる。稲川さんの記事の中に、怪談とは人と人とを繋ぐものであるといった記述があるのですが、それは、稲川さんにとって怪談がキロンや強い獅子座を昇華するための最高の題材。土星が強いのもありますし、幼少期の記憶が強く焼き付いているからなのかもしれません。

これだけ獅子座に天体が集中している人は、何かしらで自分を表現できるような生き方を望んでいたり、本人の個性や魅力によって自然と人を惹き寄せます。太陽は定位置の獅子座で、その太陽は金星と重なり、さらに水星と連結します。

水星は書く事も表しますので、それも得意。発信型で芸能人向きです。表現力についても、個性的でカリスマ性をもっており、舞台でもラジオでも、幅広く自分の魅力を表現できます。特に蟹座のベスタが効く場合、大衆的な事で人気を集めることができる人。

また、この金星は土星とも合であり、不器用ながら誠実な人柄、真面目な人であるようです。だから、人をいじったりするお笑いをやるよりも、架空のテーマや自分の好きな事で芸を披露します。

美術が好きだったり、得意だったりするのは、金星が強いというのもある上、工業デザイナーは天王星、土星とのコンジャクションが影響している感じもします。マルチな才能を持っている芸人さんです。

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水星のアスペクトと団体競技

ポルトガル代表のクリスティアーノ=ロナウド選手を西洋占星術で見てみます。

スポーツにも色々ありますが、サッカーは団体競技であり、特に意思疎通能力が重要だと思いますので、これを重点的に見てみます。コミュニケーション能力が秀でている選手は、世界でも有名な選手が多い印象です。このネイタルは、水星と木星が合であり、意思疎通能力、情報収集能力が高い。木星は拡大を意味するベネフィック。彼の水星と木星は、フィールドから多くの情報を読み取ります。

また、このアスペクトは、情報収集の他にも、伝達力や拡散能力があるという点です。キャプテンや司令塔として適格。特に、彼と水星や月との相性が良い選手は、彼の指示や意図をスムーズに、的確に読み取りゲームに反映させます。そうでなければ、彼自身のプレースタイルもそうですが、力の発揮がしにくいかもしれません。調子のいい時は、進行図でも水星や火星が良い影響が出ている事もあるでしょう。

また、この水星は火星ともセクスタイルで繋がっていますので、それが行動や肉体にも素早く伝導します。彼の火星は、牡羊座で居心地の良い場所となる上、情熱的な闘争心が重なる水星に伝達します。メッシ、中田英寿、中村俊輔選手なども同じく、水星と木星の合、火星と水星の合など、水星の強いアスペクトがあります。火星と水星のアスペクトは、頭の回転の速さを表します。

火星とのコンジャクションの場合、早い状況判断が求められる競技に関しては、強い威力を発揮します。特に、火星や水星が良いディグニティを獲得するか、4ハウスや11ハウスに良い状態で位置する場合は、団体競技に生かすことができます。組織だとしても、スポーツの場合に限っては、規則性が少なく、組織の中でも、個人の力量も適度に生かせるような星座やハウスがいいと解釈します。

ロナウドは水瓶座の太陽で、メッシは蟹座の太陽です。中田選手は水瓶座の太陽、中村選手は蟹座太陽です。またここについては、調査の上、追筆でしたいと思います。続いて、ドミサイルの火星が金星とコンジャクションで、木星ともセクスタイルを形成しています。牡羊座にある金星と火星は情熱的であり、それが木星ともソフトアスペクトを取りますので、趣味もそうですが、サッカーへの情熱は非常に強いでしょう。

ただ、赤緯占星術でも水星と木星がパラレルとなり、彼の出生図の中では、このアスペクトの影響が最も強いと解釈します。コンジャクションとパラレルを形成する天体は、その人にとって非常に重要なポイントであると言えます。木星は先ほどの通り拡大を示しますが、水星は情報を意味します。SNSで億単位のフォロワーがいるというのも、水星と木星が強い影響を持っていると思います。

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水瓶座とバロメーター

映画監督の岩井俊二さんを西洋占星術で見てみます。

魚座に、木星とキロンのコンジャクションがあります。木星は拡大の意味があります。キロンは、それ自身が傷やトラウマを持ちますが、人々を癒す事ができるとされる小惑星です。木星とのコンジャクションによってこのキロンは、大きな癒しの力を得ますが、同時に傷やトラウマを引き起こす事があります。

ただ、このアスペクトは強い共感力を意味し、同じ傷を持つ人々を惹きつけます。カイロンが目立つ配置になると、人を癒す事や悩みを解決する力を持つ人になる事が多く、同時にそれと関連した分野で活躍することが多い。特に木星との合は、木星が示す意味との結合になります。

木星は、射手座と魚座のルーラーであり、精神世界や神秘的な事象と深い関連があります。ます。キロンは傷や癒しを表す事、射手座や木星は哲学や宗教、高等学問、発展拡大です。この二つの天体の重なりは、他者の傷を癒す事を強みとする。

これらは魚座にあります。魚座は芸術性や神秘性を司る星座であり、つまりは目に見えない美しさ、神秘的な力、共感力を通して人々を癒す才能とも言えます。木星は太陽系もっとも大きな社会性の天体です。

木星が入るハウスはそこのハウスの事象に恩恵を与えますが、出生時刻が不明なため、星座の意味だけで言うと、芸術的な才能や、奉仕の力、夢の中に連れ込むような力など、特異で不思議な才能を授けられるとも言えます。あの是枝監督も、同じく魚座に木星とキロンがありました。

また、蠍座の海王星ともトラインを形成していましたが、岩井監督も同じく、海王星が蠍座でトラインです。ただ、岩井監督の映画は青春や恋愛をテーマとする作品多いという印象で、是枝監督よりも、金星のアスペクトが多い上に、中でもハードが幾つかあります。

また、水瓶座にある土星は13度です。これは、サビアンシンボルで「バロメーター」を示しています。いわゆるカリスマ度数というものですが、直感力や無意識の力、感受性が非常に高い。それは何かの指針を示すような意味であり、世の中のあらゆる情報や変化を敏感に感じ取る力。

水瓶座は非常に頭の良い星座であり、この度数は水瓶座の良さを発揮しやすいシンボルを示します。土星は定位置の水瓶座に位置しており、同じく太陽も水瓶座に位置し、コンジャクションしています。太陽は恒星であり、自ら光を発するしながら、アイデンティティや自己実現を示す、パーソナルな天体です。

この感受性の強い土星とアスペクトする事は、本人の性格や生き方に影響を与えます。また、太陽とノードも重なっており、海外在住という事書かれていますが、土星と重なる事で、それが強固なものとなるのかもしれません。

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