8ハウスと占い師の関係

占星術では、8ハウスは親密な人間関係、死の状況を表し、時に配偶者の資産や才能を見る事ができます。8ハウスに天体が多く、オーバーロードやステリウムが印象的であると、その方の人生で、8ハウスへの関心が強くなります。

つまり、人生において8ハウスの意味を考える時間が多くなるということですが、8ハウスは死を表しますので、死について考える事が多い場合は、人が生きる意味や、この世の真理や本質、人の悩みや原因といった所に触れやすいチャートの持ち主と言えます。

また、カルディアンオーダーでは、8ハウスの支配星は土星です。土星は忍耐や、我慢、努力を表しますが、8ハウスに天体が多ければ、8ハウスの守護星である土星的な意味(忍耐)を引き寄せる事があります。つまり、その分土星の意味に関する事を経験するとも解釈できます。そして、この土星が他の天体にどんな関係(アスペクト)を持つかというのも重要になってきます。

特に、土星は父親や目上を表す事が多いです。そして、土星は最も重い天体で、カルディアンオーダーから見れば生死を司る天体と言えます相談するなら口が硬い人が良いと誰しも思いますが、土星の強い影響がある人は、面白味がない反面、真面目な人が多い印象です。逆に、8ハウスに天体が少なければ、守護星(ロード)の土星に関係する事が少なくなります。それが、8ハウスが強い人は辛い事が多いと言われる所以なのかもしれません。

また、8ハウスの次は、9ハウスです。9ハウスは、外国移住や長期旅行の他にも、宗教や高等学問を表しますが、マニアックな意味としては、インド占星術や古典占星術では、占い(占星術)という意味もあります。

通常、ほとんどのハウスシステムで、プラシーダスを使って見る事が多いですが、ホールサインハウスであれば、プラシーダスで出たハウスの区切り(カスプ)が変わり、8ハウスのステリウムが、9ハウスのステリウムになる場合もあります。

そうなれば、必然的に9ハウスが強い人にもなりえます。9ハウスに天体が多くなれば、それだけ占星術に興味を持ったり、触れる機会が多くなります。8ハウスが強い人というのは、9ハウスにも通じる場合があるという事です。それはつまり占星術に興味を持つという事です。

ほかにも、天王星や海王星も占星術と関係していますので、これらがアスペクトを形成しているチャートの持ち主も、同様に占いと関係しやすいです。占い師になる人には色々な理由がありますが、上記の理由から、8ハウスが印象的な場合は、日常生活や、仕事で占い(占星術)とか、人の相談について関わる事が出てくるのだと思います。

また、インド占星術では10ハウスにケートゥがあると占星術師(占い師)、医療従事者やヒーリングを使った仕事に適正があると言われています。占いを生業とする場合、この10ハウスのケートゥが重要になります。

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四柱推命の六害(害)を侮ってはいけない

何かと害や破は軽視されがちです。

大きな影響がなく、結果としてあまり見ないという方もいらっしゃいます。しかし、この六害は時に厄介です。個人的には侮れないなと思います。どの場所に破法が出るかによっても影響の仕方が変わってきますが、時柱を除く三柱に出た場合の実体験から見てみても、環境(外部)から負荷がかかり、ストレスがかかりやすい時期です。

まず、年運で日柱に害が出ていれば、体調を崩しやすくなります。同時に干合が巡っていたのもありますが、身内が手術を含む怪我をした時も年運に重ねて害が出ています。場合によっては、身内による金銭の浪費などを意味します。月柱に害が巡る場合は、気持ち的なところにストレスがかかりやすいとも言えます。例えば、もともと活力のある人だったのに、ここ数年はどこか靄がかかっている感じに見え、ちょっとした事でも不安を感じたりします。日柱が自身ならば、月柱は置かれている環境を示すからです。

年運であるならば影響が顕著になる反面、翌年には運気は切り替わりますが、大運ですと、大きくは出ずとも、やはりその間は、ずっと微妙な霧がかかったような状態になっています。これは、私自身も経験がありますが、大運で巡る月柱の害は、結構厄介です。月柱は、精神のほか、環境も表すために、害のストレスで何度か転居したり、自分と合わない人ばかりが周りに引っ越してきたり、やたらと近所に野良猫が集まるようになったり、とにかく住居に関してストレスを感じやすかった時期でした。それが重なると、心も荒みやすくなります。

過去のご依頼者の方で、年柱に出た場合の例ですと、お店の経営がある程度軌道に乗っていたものの、新しい共同事業者との反りが合わなくなり、ビジネスで不和が発生しているとのことでした。もともとの相性や出会った時期というのもありますが、年柱に害が巡っていた時期で、何かとこの時期はイライラしやすかったりします。

特に、命式に傷官を持つ場合は要注意です。宿命に害を持つ人も同じくその時期は注意が必要です。

害の時期は、人によっては微力でも、やはり妙なストレスがかかりやすい時期ですので、この時期に自分なりにストレスを解消する方法を見つけたり、親しい人や落ち着ける場所を訪ねて、ストレスを解消したり、独自の方法を意識して見つける事が良いのだと思います。位相法でも微妙な害は、軽視されがちですが、ストレスが溜まりやすい食傷大過の命式や、同じく害、刑、破を持つ場合は、それが顕著になりやすいです。

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ホロスコープと未来予測

未来予測をする場合は、いくつかの要素を組み合わせて行います。

今の自分が、どんな運気の流れの中にいるのか、来年はどうなるのか、については、ソーラーリターンチャート(太陽回帰図)を作成します。このチャートは、1年の大まかな運気の流れを推し量るのにとても便利です。太陽は、約1年でホロスコープを1周しますが、このチャートは、本人の誕生日から1年後に、その太陽が出生図と同じ場所に戻るタイミング(太陽回帰)のチャートです。

このチャートでは、アセンダントに着目します。アセンダントが何座か、その星座の守護星は何か、その守護星がどのハウスに位置しているかによって、1年の運気を読みます。2020年の運気を知りたい場合は、設定日を2019年の誕生日の翌日に設定し、チャートを作成します。

そして、2020年の誕生日(次の太陽回帰)までが、その太陽回帰図で示された運勢になります。例えば、牡牛座や天秤座がその年のアセンダントになれば、その星座についての事象に加え、守護星である金星がどのハウスにあるかを見て、検討に加えます。

次に、プログレスとハーフサムを検討します。私の場合は、ハーフサムでは太陽を重視します。プログレスは、ダイレクション黄径を使い、コンジャクションやオポジション、トラインとスクエアを見ます。次に月のプログレスのハウスを見て、太陽と月のそれぞれの状況をみていきます。

3つ目に、プロフェクションで、LoY(年齢とハウスに対応した守護星)を算出し、知りたい事と関係したハウスを調べ、事象を推測していきます。太陽回帰図や、進行図と合わせてみます。

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