天秤座とキロン

ジョンレノンを西洋占星術で見てみます。

まず、音楽の才能をホロスコープをから見てみます。金星は芸術を司る天体ですが、ネイタルでは金星はあまり目立っていません。そして魚座にも特に天体はありません。ただ、海王星がとても有効的な配置です。海王星は金星に似た性質を持ちながら、より高度で神秘的な世界を表します。やはり、音楽家や画家には海王星が強い人が多い印象です。

以前の記事にも書いた坂本龍一宮崎駿なども海王星がとても強い人でした。金星は芸術的センスもそうですが、美術品やデザインなど、美観的な部分に強く作用している気もします。海王星はイマジネーション、神秘的な発想、別世界、創造性と繋がる天体。

ジョンレノンには金星のアスペクトもいくつかみられますが、このホロスコープは海王星がとても有益的です。月と海王星や天王星と海王星のセクスタイル、海王星とキロンの合です。海王星は魚座の副守護星です。また火星と海王星の合がありますので、一般の人では到達できない神秘の世界を垣間見れる人でしょう。

これは坂本龍一さんと同じです。火星と海王星を持つ人は霊感があるとも言えます。この霊感がある人と言うのは、幽霊を見れるという意味ではなく、直感力や感受性が一般の人に比べて圧倒的に高い人。私の考えでは、占星術は未来の系譜を読むという意味なので、未来を予測する力もある人だと解釈しています。

また、ジョンレノンの太陽は天秤座であり、ドラゴンヘッドともコンジャクションしています。天秤座は平和を意味しますから、ここでの太陽やドラゴンヘッドがさし示しているのは平和を意味しているとも言えます。また、この天秤座の太陽にパラスも合しており、平和運動家に加えて、友愛に対しても強い考えを持った人だと思います。

ジョンレノンは幼い時に母親を事故でなくしているようで、月に対してキロンがオポジションです。優しい心を持ちながらも、幼い頃に失った愛情をどこかで欲していた人。キロンに対して天王星や海王星もソフトでアスペクトが取られており、人を癒す力を持った人です。

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蟹座太陽と恒星シリウス

メジャーリーガーの大谷翔平選手を西洋占星術で見てみます。

この出生図で目立つのは火星です。スポーツ選手は火星が強い事が多いですが、こちらは火星がドラゴンテイルと合で、加えて火星は冥王星とオポジション。そして、冥王星はドラゴンヘッドと合です。どうみても宿命的な何かを意味する出生図に思えます。また、運動神経や肉体的に優れている事を表すアスペクトや配置は、やはり火星や冥王星が強い主張をしている印象です。

火星と冥王星が強いアスペクトを取ると体力的、肉体的に恵まれます。無尽蔵の体力と優れた運動神経の持ち主。そこにドラゴンテイルが重なる事で、これらギフトの象意が増長され、宿命的な才能を示す。また、冥王星とドラゴンヘッドは、この火星とドラゴンテイルの追い風を受け、飛躍的に力を増幅させる。冥王星は不可抗力、ドラゴンヘッドは未来や運命を表し、大きな発展を暗示しています。

次に、太陽は蟹座にあります。蟹座は所属する集団組織を示しますが、太陽が位置する事は、願望が蟹座的であるという事を表します。そしてここに、一等星のシリウスが有り、太陽とコンジャクションしています。基本的に、恒星はコンジャクションのみを扱いますが、それだけ強い影響を示唆します。シリウスは栄誉や名誉、信頼や成功を与える恒星です。これが太陽に重なっていれば当然運命に強い影響が出ると考えます。

そして、先ほどの通り、蟹座には親密な組織といった意味がありますので、野球チームを蟹座に見立てれば、組織やチームで大きな栄光を手にする事に貢献できる人材と解釈できます。あくまでも星座のみですが、もしこれがアングルにあった場合、大谷選手のホロスコープ中で最も強い影響を持つ配置として考えられます。団体競技で頭角を表す選手は、太陽が蟹座や水瓶座にある事が多いです。ハーモニクスチャートでも太陽は蟹座でしたので、大谷選手にとって組織に対する意識は強く、それが人生で達成すべき事柄を示しているのだと考えられます。

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好奇心と双子座

戦場カメラマンでタレントの渡部陽一さんを西洋占星術で見てみたいと思います。

まず、木星と海王星は射手座で、海外を飛び回る縁も十分にある配置。守護星の木星が射手座に位置し、ドミサイルです。木星は海外を表しますから、この欲求は結構強いかもしれない。次に、乙女座に太陽と火星のコンジャクションが位置しています。戦場カメラマンという事で、太陽と火星が合でエネルギッシュではあります。ただ、乙女座にあります。

乙女座は保守的な星座であり、規則的な行動や、ルーティンワークを好む性質があり、突発的なタスクや危険を避けたがります。こうして見ると、戦場カメラマンは常に危険と隣り合わせの仕事ですので、矛盾が生じ、少し不思議ではあります。今回はハーモニクスも併せて渡部さんをみていきたいと思います。

まずハーモ5ですが、このチャートから渡部さんの主張や本能的欲求を見ます。ネイタルの木星の射手座はそのままで、太陽ともオポジションです。渡部さんは海外に興味があり、海外を通じて自分を表現したい。火星は双子座で、双子座の火星は機敏に危険を察知します。しかし、この好奇心は刺激を求める傾向にあります。wikiによると、渡部さんは著書で、「戦地の恐怖で何度も帰国せざるを得なかったが、刺激のない日本にいると気分が塞ぐため、結局刺激を求めて戦場へ行っている」と有ります。

次にハーモ8では、天秤座に天体が集中しています。天秤座は合理性や客観的思考の他に、12星座の中でも最も平等や平和を表す星座でもあり、達成したい事を示唆しているとも言えます。ネイタルでは見えない性質や、いくつかあるギフトの中から、尖る才能や社会的な欲求や使命をハーモニクスでは表してくれているように思います。

また渡部さんのゆっくりとした口調は、外国に行った際に、相手に誤解なく言葉を正確伝えることが最も重要であると感じたことから、このような正確性を重視する話し方になったのだそうです。これは双子座の土星が効いているように思います。

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