ホロスコープと未来予測

未来予測をする場合は、いくつかの要素を組み合わせて行います。

今の自分が、どんな運気の流れの中にいるのか、来年はどうなるのか、については、ソーラーリターンチャート(太陽回帰図)を作成します。このチャートは、1年の大まかな運気の流れを推し量るのにとても便利です。太陽は、約1年でホロスコープを1周しますが、このチャートは、本人の誕生日から1年後に、その太陽が出生図と同じ場所に戻るタイミング(太陽回帰)のチャートです。

このチャートでは、アセンダントに着目します。アセンダントが何座か、その星座の守護星は何か、また、守護星がどのハウスに位置しているかによって、1年の運気を読みます。2020年の運気を知りたい場合は、設定日を2019年の誕生日の翌日に設定し、チャートを作成します。

そして、2020年の誕生日(次の太陽回帰)までが、その太陽回帰図で示された運勢になります。例えば、牡牛座や天秤座がその年のアセンダントになれば、その星座についての事象に加え、守護星である金星がどのハウスにあるかを見て、検討に加えます。

次に、プログレスとハーフサムを検討します。私の場合は、ハーフサムでは太陽を重視します。プログレスは、ダイレクション黄径を使い、コンジャクションやオポジション、トラインとスクエアを見ます。また、月のプログレスのハウスを見て、太陽と月、それぞれの状況をみていきます。

3つ目に、プロフェクションで、LoY(年齢とハウスに対応した守護星)を算出し、知りたい事と関係したハウスを調べ、事象を推測していきます。太陽回帰図や、進行図と合わせてみます。

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水星の状態から見るコミュニケーションの取り方

水星は、伝達手段を表します。水星の品位によって、その人のコミュニケーションの仕方が見えてきます。例えば、楽しい会話や何気ない雑談は、主に金星や月が担当します。結論を求めるディベートが得意な人は、火星と水星のアスペクトを持つ人が挙げられます。

火星は闘争心、水星は伝達方法であるためです。火星と水星が合わされば、ディベート(言論勝負)に関係します。実際に、ディベート関係でよく挙げられる西村博之氏(下)のチャートをみてみますと、火星が蠍座にいて、ドミサイルとなっています。水星も蠍座で、品位では中立になり、ドミサイルで強い火星とコンジャクションです。これだけでも男性的で強い火星に影響を受けています。

西村博之

つまり、定座にいる火星が強い状態であり、その影響を水星に与えています。また、水星と牡牛座の木星がオポジションで引き合い、ここで木星(拡大)の意味が加わります。もし、水星が魚座で火星が蟹座だったら、大分、話し方の印象は違ったのだと思います。

また、火星と水星の場所ですが、より活発になるハウス(JOY)にあれば、より水星は活動的になります。1ハウスに水星があれば、その傾向が強まりますので、その人の水星が強いかどうかも判断できます。火星が昼生まれのチャートの場合は、火星の強さに拍車が掛かります。水星が1ハウスにあって、それが火星に重なっていれば、やはり口達者になるのだと思います。

米山隆一氏

そして、もしそのどちらも高揚(イグザルテーション)している場合は、水を得た魚のような状態になると言えます。しかし、これがもし金星とも重なれば、棘のある言い方もまろやかになり、海王星が加われば、幻想的な口調にもなりえます。相性図ではまた違いますが、これが本人の性質となります。

また、議論で西村氏を下した米山隆一氏(上)は、水星が乙女座にあります。これが高揚で定座となっていて、最も水星が生きている状態です。そして、この水星とアスペクトする火星は蠍座の定座で、セクスタイルを形成しています。これだけではありますが、議論を有利に進めるためには、水星が強い状態である事が重要なのだと判断できます。いずれにしても水星に対して、アスペクトする火星が強い人は、議論が好きか、得意なのかもしれません。

脳科学者

水星の品位が最も落ちるのは魚座ですが、これだけでは水星力が弱いとは言えません。例えば、脳科学者のチャート(上)は、水星が魚座ですが、ハウスの位置から見ると、射手座にあるドミサイルの木星とスクエアを形成していて、水星は木星の影響もうけているということになります。90度(±)で見るというより、ハウスの単位で見るアスペクトです。

この場合はリセプション(品位を無視すれば)の状態になっています。スクエアにあるために、届きにくいですが、魚座は木星の良い影響を多少なりとも受けることができる状態です。水星の位置は、それぞれのハウスや星座というフィルタを通して、それ特有のものになりますが、それが少し傷ついていても、高揚している天体や、定座の天体とアスペクトすれば、そのマイナスを多少なりとも緩和する事ができます。

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空亡(天中殺)期間の引き寄せ

鑑定をしていると、同じような人を呼び寄せる事があります。自分が空亡(天中殺)の期間は、同じく空亡に入っている依頼者の方が多くなります。私は午未空亡で、同じ午未空亡の人もそうですが、大運空亡や年運空亡の依頼者様が見えたりします。

鑑定の内容の大部分は、恋愛や相性に関して、次いで仕事の悩みと続きますが、特にその中でも空亡期間は、不倫に関してのご相談を受ける事が結構の頻度でありますが、困ったことに、依頼者の方もその相手の方も、どちらも空亡期間であることが殆どです。セオリーとしては、空亡期間中の出会いは、異質な空間での出会いとなるため、あまり良い縁には繋がりにくいとされ、この期間が明けると、縁が切れやすいともされています。

また、不倫相手の方とうまく行かなくなってきている時、不安になる時期というのも空亡が開けてきた時期にも重なっています。

最近気づいた事で、上記とは関係ない事ですが、リピーターのお客様は、いまのところ、干合か共通干支を持つ人しかいないというのも面白いと思います。中でも共通干支を持つ方は、定期的にきてくださいます。やはり共通干支というのは、画面の向こうでも有効なのだと思います。また、同じ生年月日の方が来てくださるというのも時々ありますが、これもお客様が何かを感じ取った証なのだと思います。

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